【クラシック鑑賞】世界的なオケ「パリ管弦楽団」の演奏を聴いてきた!
こんにちは!ミルク茶です。
突然ですが、先日、世界的にも有名なオーケストラである、
「パリ管弦楽団」の公演を聴きに行ってきました!
今回は、クラシックを最近聴き始めた筆者の視点で、当日の様子や公演を聴いた感想などを書いていきたいと思います。
「パリ管弦楽団」とは?
「そもそも”管弦楽団”ってなに?」っていう人もいるかもしれないので
調べてみました。
「管弦楽」とは、
「管楽器・弦楽器・打楽器から成る大合奏」
出典:第六版 新明解国語辞典
のことをいいます。
つまり、「管弦楽団」とは「オーケストラ」であると言ってよいでしょう。
さて、冒頭部分で「パリ管弦楽団」が世界的に有名なオーケストラであると紹介
しましたが、一体どのくらい凄いのか。
雑誌「レコード芸術2017年3月号」に掲載された「オーケストラ・ランキング2017」にて、上位にそうそうたるオケの名前が並んでいる中、「パリ管弦楽団」はなんと、、、
第6位!!!
芸術の都、パリを拠点とする管弦楽団だけあって、名実ともに
まさに「凄い」オーケストラであることがわかりますね。
ちなみに、パリ管弦楽団は、通称「パリ菅」と呼ばれています。
今回の公演内容は?
さて、今回の公演の詳細について述べていきたいと思います。
- 日時:2018年12月12日(火) 18:15開場 19:00開演
- 場所:札幌コンサートホール Kitara 大ホール
- 出演:指揮/ダニエル・ハーディング
- ヴァイオリン/イザベル・ファウスト
- 管弦楽/パリ管弦楽団
「札幌コンサートホール Kitara」は、その音響の良さから、世界の有名な指揮者たちからも素晴らしいと絶賛されているホールです!
指揮者のダニエル・ハーディング氏は、今までに世界の主要オーケストラにおいて音楽監督・首席指揮者などを歴任し、2016年9月にパリ管弦楽団の音楽監督に就任した人です
(実は2019年以降の契約の更新をしないことも決まっているのですが...)
ヴァイオリニストのイザベル・ファウスト氏は、これまで世界の主要オーケストラ、世界的指揮者と共演や録音を行っている人です。
ヴァイオリンは、ストラディヴァリウスの「スリーピング・ビューティ」という名前のものを使っているそうです。
また、プログラムは次の3曲でした。
ベートーヴェンの2曲に関しては、かなり有名な作品ですね。
ベルリオーズの今回の曲は、クラシックを聴き始めた筆者にとって初めて聴く演奏でした。
パリ管弦楽団の公演の様子と感想
当日の会場の様子
当日Kitaraに着いたのが18:40くらい。
クロークにコートを預けて、開演ギリギリに席に着くと、かなりの人で席が埋まっていました。
いよいよ開演だというとき、Kitaraの関係者と思しき人がステージに出てきました。
何の説明があるかと思いきや、なんと「当日指揮者がツルツル路面で転倒し、右足首を骨折してしまった」とのこと。
これには筆者も本当に驚きました。
「もしかして代役になってしまうのか?」とも思いました。
しかし、指揮者の希望は
「それでも予定通り指揮を振りたい。」とのことでした。
これを聞いて、会場が盛り上がりましたね。
そして満を持して登場したダニエル・ハーディング氏。
(車椅子に乗せられて登場してきました...(笑))
世界的な指揮者の思わぬ形の登場に、会場は盛大な拍手に包まれました。
ベルリオーズ:歌劇「トロイアの人々」より 「王の狩りと嵐」
ベルリオーズは、個人的には元々、吹奏楽の「幻想交響曲」の原曲の作曲者というイメージがありました。
今回聴いた「歌劇『トロイアの人々』より 『王の狩りと嵐』」は、幻想交響曲のイメージと比較すると、やや大人しめに感じました。
この曲は、アフリカの森の朝の情景を描いた音楽で、夜明けの情景や、嵐や稲妻の表現などが入っているそうです。
(どの部分かはっきりとはわかりませんでしたが...)
曲の途中、ホルン2人がステージの裏で演奏するシーンがあり、とても印象的でした。
また、ティンパニーが通常の倍の数だけ用意されており、4人が同時にティンパニーを叩くシーンは驚きでした。
また一つ、知っている曲のレパートリーが増えてよかったです。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
いよいよ、ヴァイオリニスト、イザベル・ファウストの登場です!
この曲は、ソリストが演奏に加わるまでしばらく時間があるのですが、早速冒頭部分のパリ菅の演奏に魅了されてしまいました。
これは今回の公演全体の感想でもありますが、木管楽器の音の透明感が半端ないです。
オーケストラ全体の強弱の流れも上手に仕上げられており、パリ菅と指揮者の底力を見せつけられたような気がします。
そこにソリストが加わって、ますます音楽に深みが生まれました。
スムーズに音から音へと流れていき、自然に伸びるヴァイオリンの音色は、聞いている側に心地よさを感じさせます。
これまで世界の主要オーケストラや世界的指揮者と共演しているだけあって、非常に安定感のある演奏でよかったです。
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
「田園」は、同じく有名な交響曲第5番「運命」と同時進行で作曲されたそうです。
全体は5つの楽章からなり、それぞれに作曲者自身が標題を付けています。
各楽章で標題がかなり忠実に再現されており、本当にそう聴こえてくるような気がしました。
「パリ菅」の演奏は、ピアニッシモのようなとても小さな部分でも楽器のバランスが取れていて、非常に好感を持てました。
個人的には、ファゴット、ホルンが特にすごいと思いました。
全体を振り返って
今回の公演、一言で言えば「最高」でした。
今までに生演奏でクラシックを何度か聞いてきましたが、クオリティで比べると今回の演奏が一番です!
終演後、お互いの健闘を称えてか、楽団員たちが抱き合っているのがすごく印象的でした。
今回、ステージ横からの鑑賞でしたが、かなり近くで演奏を聴くことができて、本当によかったと感じています。
遠くで聴くよりも、指揮者やソリスト・楽団員の表情や息づかい、楽器の鳴り方などを感じることができました。
今後も、同じ料金でも遠くの席より近くの席を優先して購入しようと思います!
以上、「パリ管弦楽団」の札幌公演の様子をお伝えしました。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m